知床でオーロラ撮影

豊川市在住アマ写真家・嶋勝康さん/カシオペア座と北極星も一緒に

2024/05/24

暗闇の中わずかな明かりでオーロラを捉えた(嶋さん撮影)

 豊川市在住のアマチュア写真家、嶋勝康さん(84)が、北海道斜里町の知床半島で幻想的なオーロラ内にカシオペア座、中央上に輝く北極星を撮影した。

 嶋さんは毎年2~3週間、趣味の写真を撮りながら、北海道でドライブを楽しんでいる。今年は、太陽フレアの影響によって国内各地で出現し大きな話題となっていたが、思いがけずオーロラの恩恵に巡り合った。

 観察地は「内陸の場合、日本一寒くて空気のきれいな陸別町、海辺ならやはり知床が良い」とのこと。オホーツクに面した知床にカーナビをセットして現地へ向かった。

 斜里町を過ぎ、直線道路を進むとやがて海岸に出る。写真を撮るのに適した位置だが、民家も人もいないところでは潜在的にヒグマと遭遇する恐怖感がある。今回は危険を避けるため、背後に防護柵のあるパーキングで北に向け駐車した。

 初めは車の中で試し撮りをしたが、それらしきモノは写らない。思い切り感度を上げると、ボヤーと何か写り込んだ。嶋さんは「オーロラだ」と直感し、すぐ車から三脚を取り出し、カメラに超広角レンズをセットした。

 きれいなピンク色に感動しながら画面を見つめ、数コマを撮り終えて車内に戻った。しばらく仮眠して再度撮り直したが、色彩は薄く減退していた。

 今回のオーロラは目で見るのが難しく、「わずかな明かりを蓄積できるカメラでの可視化が可能にした」と言える。現地の報道では、ひと目見ようと、国道243号沿いにある道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠の駐車場は混雑していたようだ。

 太陽の活動期は今後もしばらく続く。来年2月上旬には、NGOピースボートがチャーターする旅客船パシフィック・ワールド号(7万7000トン)が、南極大陸が見える地点まで南下。嶋さんは乗船する予定で、その時は「肉眼でオーロラを観察する」のを今から楽しみにしている。

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