JA愛知東管内
2024/05/24
梅を収穫する柿原さん
JA愛知東(海野文貴組合長)管内の新城市で、愛知県内一の生産量を誇る梅の収穫シーズンを迎えた。今シーズンは天候不順の影響もあり、全体的に不作だという。
同市乗本地区にある梅部会の部会長、柿原久哲さん(65)の梅園では23日、小梅を中心に収穫作業が行われた。急斜面にある梅の木に手を伸ばし、2センチほどの梅を手際よく取ってかごに入れた。梅は市場や直売所に出荷される。
柿原さんは、約30アールの日当たりのよい斜面で、「南高」を中心に小梅、「玉英」など5品種約60本を栽培している。1991年のオレンジ輸入自由化前の転作を進める政策などにより、ミカンをやめ梅の木を植えた。年3回の施肥、土壌改良、除草、せん定などの作業を繰り返し、この時期は収穫作業に追われる。柿原さんは「今年は数が少ないので、3~4割収穫が減りそう」と話す。
収穫は小梅に続き、6月上旬には大梅の主力品種の「玉英」「南高」「改良内田」などが最盛期を迎える。
JA愛知東梅部会(会員戸数30戸)では、市川・乗本・名号・海老地区の約10ヘクタールの梅園で昨年約7トンを生産している。皮が薄く、肉厚なことから「自家製の梅漬け、梅酒づくりに最適」と消費者の人気を集め、JA愛知東ではオリジナルの加工品として梅漬け、梅ビューレを製造し、県内各地の産直施設へ販売している。