「ダム際ワーキング協会」発足

中山間地で仕事や交流―事業創出の契機に

2024/12/01

設楽ダム建設予定地近くに立つ空さん、沢渡さんら(左から、設楽町で)

 ダムのある中山間地をリモートワークや社会人らの交流の場にすることを目的に、一般社団法人「ダム際(ぎわ)ワーキング協会」が11月に発足した。浜松市を拠点に企業のアドバイザーなどを務める沢渡あまねさん(49)=あまねキャリアCEO=が代表理事に就任。協会は設楽町に事務局を置き、ゆくゆくは全国的な展開を目指す。

 各地のダムを巡るのが好きな沢渡さん。自然に囲まれたダム近隣のカフェ、宿泊施設などで仕事などをすることを「ダム際ワーキング」と呼び、推奨してきた。

 静岡県川根本町、和歌山県みなべ町などでは、都市部の企業に勤める人たちや行政関係者、住民らの交流イベントをダムの近くで開いてきた。その効用について「いつもと違う景色の中だと気持ちがおおらかになり、オープンで上下関係のない対話ができる」と語る。

 ダム際での交流がきっかけとなり、企業同士の連携に発展したケースもあるという。静岡県の大井川鉄道とヤマハ発動機は11月末、山あいの駅に電動アシスト自転車を置き、鉄道利用者に乗ってもらって反応を探る実証実験を行った。

 協会には今のところ東京のドローン関連会社など民間4団体のほか、川根本町、設楽町が名を連ねる。大手企業や他の自治体の参加も見込んでおり、沢渡さんは「中山間地での新しい事業や課題解決につなげたい」と意気込む。

 事務局は、設楽町津具で週末カフェ「みらいび」を営む空かおりさん(53)=建設コンサルタント会社勤務=が務める。問い合わせは電話090(6892)2962まで。

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