若手事業者ら意見交換/豊川市が都内でトークセッション
2025/01/28
倉橋さんと丸山さんがイベント開催における経験や工夫を語ったトークセッション(市提供)
豊川市はこのほど東京都内で、神社仏閣を活用したにぎわいづくりがテーマのトークセッション「シン・にぎわい会議」を開き、市内の若手事業者が、参加した社会人や学生ら27人に「とよかわ型マルシェ」の魅力を発信した。
このうち豊川稲荷でのイベント「縁en」を10年運営するスペシャルティコーヒー蒼(そう)の倉橋誠さんと、砥鹿神社で「とが楽市」を8年続けるこのまち食堂の丸山英昭さんが登壇。2022年から文京区傳通院で「文京思い出横丁」を主催する北永久さんをファシリテーターに迎え、意見交換した。
倉橋さんと丸山さんはイベントの立ち上げから開催までの経緯を振り返り、寺社との関係構築について説明。継続的に集客し、運営を続けていくため出店者の調整や企画の考案といった工夫について紹介した。
イベントを周知するため、市が保育園や図書館などにチラシやポスターを配布する「イベントサポート制度」を活用したことを取り上げ、SNS発信時のキャッチコピーの付け方や、リピーターを増やす工夫についても語った。
今後の展望について倉橋さんは「その日の盛り上がりではなく、マルシェに来てくれたお客さんの日々の暮らしが少し良くなること」と話し、丸山さんは「長く続け、将来的にはいま来てくれるお子さんらに世代交代し続けていけたら」と述べた。
後半では市のサツマイモ農家の筧勝巳さんと、「おいもクリエイター」として活動するえなりんさんのトークセッションと、2人が提供する焼きイモなどの試食もあった。
来月15日には市内で視察ツアーもあり、関東圏のイベント主催者らが参加予定。市元気なとよかわ発信課の杉本陽平さんは「出店者や生産者との交流を深めてもらい、地域間の新しいつながりをつくっていきたい」と話した。