リアルタイムで状況把握

豪雨など水害想定した浸水センサ表示システム/豊川市で実証実験/国交署

2025/02/06

道路面から10センチの高さに設置された浸水センサ(豊川市蔵子1で)

 国交省は豪雨などの水害を想定し、リアルタイムに浸水状況を把握できる「浸水センサ表示システム」の実証実験を全国的に実施している。東三河では、一昨年6月2日の記録的豪雨で大きな被害を受けた豊川市を集中的に設置されている。

 実験には、安価な京セラ製ワンコイン浸水センサを使用。過去に大雨などで冠水したことがある道路のガードレールやカーブミラー、照明灯などの支柱に設置されている。深さ20センチ以上の浸水で車の通行や歩行者に支障をきたすため、道路面から10センチの高さに取り付けられている。

 センサは10分間継続して冠水すると浸水を検知し、データを送信して浸水センサ表示システムに反映される仕組み。浸水がない場合は青色で、浸水している場合は赤色で表示される。センサの特性や情報共有の有効性を検証するため、浸水センサ表示システムは試行的に一般公開されている。

 東三河では、豊川、豊橋の両市内に合計55台が設置されており、このうち42台が豊川市。特に一昨年の集中豪雨で道路冠水や住居の床上・床下浸水が深刻だった小田渕や蔵子などの桜町連区だけで29カ所に取り付けられている。

 佐奈川のすぐ北側に位置する蔵子1には最多の6台が設置され、ここは市内で初めて設置された道路冠水監視カメラもあり、より万全な体制で状況を確認できるようになった。

 桜町連区長の鈴川智彦さんは「安全で安心に暮らせるまちづくりの一つのツールとして広く市民に知ってほしい」と話している。

地図上に表示される浸水センサ表示システム

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道路面から10センチの高さに設置された浸水センサ(豊川市蔵子1で)

地図上に表示される浸水センサ表示システム

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