〝三河の首府〟テーマに解説

市教委生涯学習課主任・天野雄矢さん講演/西部中学校区の地域生涯学習講座/豊川市

2025/02/20

三河国府に関する発掘調査の成果を説明する天野さん(上宿区民館で)

 豊川市は16日、八幡町の上宿区民館で西部中学校区の地域生涯学習講座を開いた。市教育委員会生涯学習課の主任、天野雄矢さんが「三河国府を中心とした三河の首府」の演題で講演し、市民45人が受講した。

 校区内の白鳥町には、奈良・平安時代に現在の三河地方や篠島、佐久島などの行政や司法を統治していた役所「国府」があったことが分かっており、昨年2月には三河国府跡が国の史跡に指定された。

 天野さんは、曹源寺や三河総社付近にあった国庁跡での市による発掘調査の成果を説明し、平城京から派遣された役人が所持していたとされる最高級の硯(すずり)なども写真で紹介した。

 また、2005年に公園としてオープンした三河国分尼寺跡史跡や、同様に公園化が進められている三河国分寺跡、4月から供用が始まる船山古墳公園などについても解説した。「身近なところに全国的にみても貴重な文化財が点在している。保存・活用を生かして〝三河の首府〟を周知していきたい」と話した。

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