豊根村が25年度当初予算案発表/一般会計2年連続で過去最大
2025/02/21
予算案を発表する伊藤村長(豊根村役場で)
豊根村は20日、一般会計で前年度当初比7・9%増の31億1400万円となる2025年度当初予算案を発表した。防災行政無線更新などの大型事業が続く上、村営住宅建設や茶臼山遊歩道の整備を盛り込み、2年連続で自治体合併後の過去最大を更新した。伊藤浩亘村長は「村民に安心と希望を与え、未来につなぐ積極予算だ」と述べた。
若者移住の受け皿となる村営住宅の整備には1億2770万円を充て、単身用アパートの建設などを進める。観光振興のための茶臼山遊歩道整備には2154万円を計上し、山頂までの階段などを設ける。
3町村共同で運営する光ケーブル網「北設情報ネットワーク」の負担金は、民間移行を控えた準備のため6819万円に膨らんだ。
他の新規事業は、移住希望者らに向けて村内の求人を役場のウェブサイトに一括掲載する情報発信事業(19万円)▽都市部の分娩施設に通う妊婦への交通・宿泊費支援(11万円)―など。
また、職員給与へ4%の地域手当を上乗せする。人件費は総額で6・3%増の4億7709万円となる。
歳入では、村税が4・7%増の3億5406万円、地方交付税が3・5%増の11億8000万円。地方譲与税は、森林環境譲与税の配分見直しがあり、11・8%増の8935万円とした。
村債は73・3%増の4億9570万円。返済条件が有利になる枠を積極活用するため、額が膨らんだ。一方で、財政調整基金などからの繰入金は40・9%減の2億362万円に抑えた。
会 計 予算額 伸び率
一般会計 31億1400万円 7.9%
特別会計 2億9590万円 2.1%
企業会計 2億7959万円 8.2%
合 計 36億8949万円 7.4%