中村正義生誕100年記念し企画展

きょう開幕、初期から晩年の作品180点を展示/豊橋市美博

2025/02/22

展示されている作品(豊橋美術博物館で)

 豊橋ゆかりの日本画の大家で「風雲児」「鬼才」などと呼ばれた中村正義の生誕100年を記念した企画展「中村正義―その熱と渦」が22日、豊橋市美術博物館で始まる。初期から晩年までの作品約180点を展示し、その創作の神髄に迫る。豊橋市などが主催し、中村正義の美術館が協力した。

 1924年、豊橋市で生まれた中村正義。展覧会では、その代表作を5つの視点で紹介する。中村岳陵の画塾で学び日展の特選作家になった時代から、独自の画風を確立し画家としての個性を確立していく時代、日展を脱退し従来の日本画とは正反対の色彩と表現で日本画壇に挑戦した時代、仲間と共に生と死を見つめた晩年まで、各時代の代表作で振り返る。さらに、正義を深読みし読み解くコーナーもあり、正義ファンも初めて作品に触れる人も楽しめる展示となっている。3月30日までで観覧料は一般・大学生1200円、小中高生600円。

 開幕を前に開かれた21日の開場式では、主催者を代表して長坂尚登市長が「豊橋市美術博物館として3回目の回顧展。多くの人の協力で充実した展示になった」とした上で、「多くの皆さんに楽しんでもらいたい」とあいさつ。来賓として招かれた正義の長女、中村倫子さんも「父は早くに亡くなったので忘れられたかもと思ったが、多くの人に集まっていただき、覚えていていただけたことで胸がいっぱい。たくさんの作品を見てほしい」と述べた。

 その後、長坂市長や正義の母校である市立松葉小学校の児童代表、倫子さんらがテープカットしてオープン。内覧会が開催された。

テープカットする長坂市長(右から2人目)ら

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