豊川駅前で計画の12階建て複合ビル/市議会一般質問で市が見通し/門前再整備―障害者へ配慮した石畳風舗装に
2025/03/01
12階建て複合ビルの計画地。左後方は豊川駅(豊川市豊川町で)
豊川市は2月28日、豊川稲荷の御開帳に向けて豊川駅前で計画されるホテルなどが入る12階建て複合ビルがホテル・バンケットルーム出店奨励金の対象となる見通しを示し、門前の再整備では障害者に配慮した石畳風舗装にする方針などを明かした。定例市議会一般質問で中村直巳氏(とよかわ未来)の質問に答えた。
名鉄都市開発が豊川駅東口側に計画する複合ビルには、ホテルや事務所、店舗が入る。5月に着工し、豊川稲荷の午(うま)年開帳が始まる直前の来年10月までに完成の予定。
市では、客室50室以上のホテルか、100席以上のバンケットルームを設置する事業者に、固定資産税・都市計画税相当額を5年間交付する宿泊施設等設置奨励金と、新規従業員1人に30万円を交付する雇用促進奨励金を設けているが、複合ビルには約100室のホテルとバンケットルームが入る計画で交付対象となる見通しを示した。
また、門前の稲荷通線など3つの市道で行われる石畳風の整備について、段差が生じる天然石は使わずコンクリートブロックを採用。サイズや色が異なるブロックを配置することで道路中央を歩く空間にする。レトロな照明には支柱に着せ替え機能を持たせて季節感を演出し、イベント向けに柄の一部にQRコードを付けるようにする。
稲荷公園の再整備も来年の午年開帳までに完了方針で、田中義章副市長は徒歩での回遊性向上を意識した整備方針から「まちづくりの方向性を内外に意思表示することが、御開帳に向けた気運を高めることにつながる」として「ウォーカブル推進都市」を宣言する方針も示した。