職員14人に聞き取り 調査委が結果公表/豊橋市
2025/03/05
前市長によるパワハラがあったとする記事を引用した法定ビラ。調査委はその事案が確認できなかった
昨年11月の豊橋市長選時に長坂尚登市長が配った法定ビラに、浅井由崇前市長による職員へのパワーハラスメントがあったとする記事が引用されたことに関し、パワハラの疑いを調べていた調査委員会は4日、そうした事案は確認できなかったとする調査結果を公表した。
調査報告書によると、前市長の任期中に秘書課に在籍した職員14人に1人ずつヒアリングを実施。引用記事にあるような、前市長が暴れたり怒鳴り散らしたりする場面を目撃したか、または「お前こんなこともできないのか」といった業務上の叱責(しっせき)を超える言葉を言われたか、目撃したりしたかを尋ねたところ全員が「ない」と答えた。
長坂市長の陣営が新聞折り込みで市内に配布した法定ビラを巡っては、対立候補だった前市長のパワハラで秘書2人がうつ病になったなどとするネット記事が引用されていたことを市議らが問題視し、議会の一般質問でも取り上げた。これを受け市の幹部や弁護士、大学教授からなる調査委員会が設置された。
市長選で、前市長を含め長坂氏以外を推した自民党や公明党、まちフォーラムの市議らを中心に、速やかに調査結果を公表するよう長坂市長に対し再三申し入れを行ってきた。
長坂市長は調査結果に「特にコメントはありません」とコメントした。