きょうから花摘み始まる/田原・花畑プロジェクト
2025/03/22
摘んだストックを手にする園児たち(田原市堀切町で)
花の産地、田原の花を観光客らに持ち帰ってもらおうと、田原市堀切町の住民有志でつくる「堀切地区ボランティアの会」は22日、「花畑プロジェクト」として、町内の国道42号沿いで育てたストックの花摘み体験を始める。
遊休農地を活用し、広さ400平方メートルの花畑には白や黄、紫などの約1万1000本のストックが育つ。1人10本まで摘める。無料だが、花の種・肥料代などの管理費に充てる募金の協力を呼びかける。今後、体験は土・日曜に計画しているが、花がなくなり次第終了。各日午前10時~午後3時。隣に栽培した菜の花も摘むことができる。
花畑は毎年、春と夏の花摘みに向け、会員約20人が協力し合い育てている。今回のストックは、寒さが続いた影響で例年より40日ほど遅れたという。
21日は、地元の伊良湖岬保育園の園児37人を初めて花畑に招待。園児たちは花摘みを体験し、手にしたストックを「お母さん、おばあちゃんにあげる」「花瓶に入れて飾る」などと笑顔で話した。会員に花畑を作っている理由なども質問し、ふれ合った。
日本一の花の産地、田原市は温室の中で花が栽培され、渥美半島を訪れた人たちは目にする機会が少ないため、住民らは花畑をつくり、花摘み体験を実施している。
花畑は国道42号堀切信号交差点の近く。