「広さ」「使い勝手」重視/地域住民のよりどころに
2025/04/03
供用を開始した豊川東部地区市民館(豊川市三谷原町で)
豊川市立東部小学校区の地区市民館を統合、再編した豊川東部地区市民館(三谷原町)が今月から、供用を開始した。コミュニティバスの停留所が新設され、防災設備も充実。東部小学校に隣接した地の利で、住民のよりどころとなる。
いずれも廃止される三上、麻生田、睦美の各地区市民館を統合する形でオープン。建物は地上1階建て、延べ床面積482平方メートルで完成した。
住民らの要望した「広さ」や「使い勝手の良さ」を重視し、約100人が入れる集会室には収納式のステージや採光向けの大きな窓、ワンプッシュで開けられる排煙窓も付いた。会議室は3つあり、このうち2つはパーテーションを外すことで一つの部屋としても使用できる。
防災倉庫や調理室、事務室のほか、多目的トイレも完備。男女のトイレ両方にベビーチェアーが取り付けられた。屋根には太陽光発電パネルが設置され、緊急時には蓄電池と合わせて10キロワットの電力を発電できる。
駐車場は約40台を止めることができ、運営する東部校区は隣の小学校で行事がある日にも父母らに開放したい考え。校区長の白井靖二さんは「特にお年寄りが家にこもらず、ここに来て語らい合ったりしてつながりを築いてほしい」と期待した。