【国重要文化財】新城・庭野/全国から来訪し眼病の治療を祈願
2025/04/03
一般公開される薬師如来坐像(新城市庭野の林光寺で)
国の重要文化財に指定されている新城市庭野大脇の薬師如来坐像(林光寺所蔵)が、6日午前9時頃から午前0時まで、一般公開される。
坐像は今から850年以上前の平安時代末期の1171(嘉応3)年、仏師頼与(よりよ)により作られ、座高は130センチ、アスナロ材の一木(いちぼく)造り。像の作りは平安時代後期の像に共通した前後の厚みが薄い姿で、衣の線も穏やかな浅い切り口となる。両脇には、江戸期作と伝えられる十二神将が6対ずつまつられている。
坐像は、地域で「庭野のお薬師様」と親しまれ、病気に悩む人からの信仰を集めてきた。特に眼病に効果があると信じられ、年齢の数「め」という文字を書き眼病の治療を祈願する風習があり、現在でも毎年全国から多くの人が訪れる。
一般公開は、毎年4月の第1日曜に行われている。