歯ブラシやヘアブラシを水平リサイクル/蒲郡クラシックホテルで始まる
2025/04/14
ホテルの歯ブラシとヘアブラシ(蒲郡クラシックホテル提供)
蒲郡市竹島町の蒲郡クラシックホテルは、客室で回収した使用済みの歯ブラシやヘアブラシを再生する「水平リサイクル」を始めた。アメニティ・リサイクル協会(東京)と連携し、環境負荷の軽減に貢献する。
協会によると、客室に備えられた消耗品の多くは使い捨てられ、中でもプラスチック製品はリサイクルが進んでいない現状があった。そこで協会は、同一製品への再資源化「水平リサイクル」を全国の宿泊施設に提案。ホテルが分別回収した歯ブラシの柄の部分などを、リサイクル工場でプラスチック素材に加工し、これを原料に新しく歯ブラシやヘアブラシを製造し、ホテルに再び納品する仕組みだ。
同ホテルで歯ブラシの年間回収量は約1万5000本。これまでは衛生的にリサイクルが難しかったが、協会の仕組みを活用し、水平リサイクルに切り替えることにしたという。
安川貴也統括総支配人は「システムが構築されて完全リサイクルが実現できるようになった。持続可能な取り組みを進めたい」と話した。