天皇誕生日祝賀レセプションに出展豊橋筆展示など実施/大阪・関西万博を市民周知の好機に
2025/04/20
天皇誕生日祝賀レセプションで在リトアニア日本大使館に展示された豊橋ゆかりの品々 (豊橋市提供)
豊橋市は今年もバルト3国の1つ、リトアニアで行われた天皇誕生日祝賀レセプションに出展した。こうした同国でのPR活動と両にらみで市民にリトアニアを周知することも重要視していて、タイミング的に今月13日に開幕した大阪・関西万博を好機と捉えている。
在リトアニア日本大使館のホームページによると、3月25日にあったレセプションには同国の経済イノベーション相や副国防相など政府関係者や企業関係者、文化人などが出席。市によれば、その人数は約300人にのぼった。豊橋関連のブースでは三河木綿の刺し子グッズや伝統工芸品の豊橋筆を展示したほか、初の試みで地元農産物の紹介動画を放映したという。
レセプションへの出展は昨年に続き2度目。市が同国中部パネヴェジス市と2019年6月にパートナーシティ協定を締結して以来、さまざまな分野で交流を図り、最近でもパネヴェジス市に豊橋の写真家の作品を昨年から展示し、異文化理解を深めた。
市民向けには、レセプションの直前にも豊橋でリトアニアの詩の朗読会を開くなど、遠く離れた同国について知る機会を設けている。
折しも10月13日まで開催される大阪・関西万博で、同国は同じバルト3国のラトビアと共同でパビリオンを出展していて「日本でもリトアニアについて目にする機会が増える」と市多文化共生・国際課の白藤謙一課長補佐は期待。「うまく情報発信して、1人でも多くの市民にリトアニアを身近に感じてほしい」と話している。