田原市図書館/AI活用した蔵書管理サポートサービス導入/子どもたちも好評
2025/04/20
AIを活用したセルフ貸出機(赤羽根図書館で)
田原市図書館は今月から、市赤羽根図書館でAI(人工知能)を活用したセルフ貸し出しなどを始めた。
本の背表紙画像をAIで解析する技術を用いた蔵書管理サポートサービス「シェルフアイ」を導入した。同図書館によると、このサービスを用いるのは全国の自治体で4例目、愛知県内では初めてという。
同サービスは、蔵書の背表紙をカメラで撮影、画像をAIで読み取り、複数冊の本を一括で認識することが可能で、利用者自らがセルフ貸出機を使い、簡単に貸し出し手続きができる。ICタグ方式によるセルフ貸し出しに比べ、導入する際の作業の手間やコストも抑えられるという。
赤羽根図書館は職員2人体制で運営しているため、窓口の混雑時や休止時間帯(正午~午後1時)でも、利用者がセルフ貸出機で貸し出し手続きをでき、利便性向上に役立っている。
年に一度、職員が実施する蔵書(約3万4000冊)点検作業も、シェルフアイの導入で従来より短時間で効率的になるという。
また、図書館では今後、インターネット上の仮想本棚に背表紙や表紙の画像を使って「おすすめ本」を展示する。本棚に本が並んでいるように表示され、図書館にいる気分で読みたい本を探すことができるようになる。5月の開始を予定する。
赤羽根図書館の職員は「利用者の皆さんにセルフ貸出機を体験してもらっています。子どもたちも楽しそうに使っています」と話している。