災害時要配慮者一時避難受け入れ/豊川市 飲食店の登録は初
2025/04/20
市から登録認定書と掲示用標識を受け取った中野さん(豊川市谷川町で)
豊川市谷川町のイタリアンダイニング「花の庵」(中野宏紀代表)は18日、災害時に要配慮者の一時避難を受け入れる防災協力事業所として認定され、市から登録認定書と掲示用標識の交付を受けた。
要配慮者とは、障害者など、災害が発生した時に特に配慮や支援が必要な人。
同店では、障害のある子どものいる家庭や他の人と共に生活をすることが難しく避難を躊躇(ちゅうちょ)してしまうという市民らを対象にした一時避難所として協力する。
中野宏紀さん(46)は、発達障害のある子の家族が福祉避難所へ直接避難できないという現状や豊川特別支援学校が福祉避難所として市と協定を結んだことを知り「協力したい」と思い立ったという。
中野さんは、「店は避難所として開放し、炊き出しもできる。支援を必要とする人たちの避難所として役に立ちたい」と語った。
豊川市では、昨年8月時点で53事業所が登録しているが、要配慮者の一時避難を受け入れる防災協力事業所として飲食店が登録したのは初となる。
◇建物概要
所在地=豊川市谷川洞138。鉄筋2階建て(個室あり)。店舗提供用の食糧備蓄あり。駐車場は20台以上駐車可能。