新城市の設楽原をまもる会「ふるさと武田勝頼公まつり」に参加
2025/04/29
設楽原をまもる会会員ら一行(甲州市大和町の景徳院で)
「長篠・設楽原の戦い」の歴史を後世に伝える活動をする新城市の設楽原をまもる会(内藤彰会長)の会員34人が28日、武田家終焉(しゅうえん)の地の山梨県甲州市の旧大和中学校のグラウンドで開かれた「ふるさと武田勝頼公まつり」に参加し、甲州市の鈴木幹夫市長や市民らと交流した。
一行は、勝頼の菩提寺(ぼだいじ)の景徳院の法要に参列し、手を合わせた。大和町のまつり会場で勝頼公を中心とする武者行列や演武、小学生による天目山勝頼公太鼓などを見学した後、式典に臨んだ。武田家17代目当主の武田英信さん、内藤会長と一緒に並んだ鈴木市長はあいさつの中で、「ひときわ大きな信玄塚を築き、整備をし、火おんどりを継承し、長く武田家を慰霊していただいていることに心から感謝している」とたたえた。かつて設楽原を訪れており、「また新城市にうかがいたい」と述べた。
会場の一角には、大和おもてなし倶楽部(野澤和雄代表)の特別企画展「武田家の聖地」が今年も開かれた。長篠・設楽原の戦いの資料や写真も飾られ、野澤代表とともに、新城出身で甲州市老人クラブ会長を10年間務めた澤田正志さんも案内役を務めた。
まもる会は、織田・徳川連合軍が武田騎馬隊を打ち破った長篠・設楽原の戦い(1575年)の舞台となった設楽原に馬防柵を復元し、毎年設楽原決戦場まつりを開き、戦死者を慰霊している。戦いに敗れた勝頼が自害した地元大和町(旧大和村)とは1989年から交流があり、双方が毎年、お互いの祭りに訪れている。