蒲郡市の公共建築学生チャレンジコンペ/「ほっと一息つける」設計広く募集
2025/04/30
若宮公園の現在のトイレ(蒲郡市三谷町で)
蒲郡市が公共建築の設計案を募る「学生チャレンジコンペ」。第3弾は、来年度に建て替え予定の公園トイレに決まった。参加資格は国内外の建築系の学生。海や温泉街に近いロケーションを生かした「ほっと一息つける」トイレの設計を広く募集する。
対象は同市三谷町の若宮公園のトイレ。市によると築40年ほどで、バリアフリー化されていない。立地する丘からは海を望める。春は海岸が潮干狩り場としてにぎわい、秋には一帯で三谷祭が開かれる。近くに温泉旅館が立ち並んでいる。
設計テーマは「一息つこうか 潮風抜ける この場所で」。トイレ機能やバリアフリー対応に加え、公園の魅力を生かしたデザインが求められる。採用されたら、提案者は市と協力して建物の実施設計などにも携わる。
賞金は最優秀作品賞1点50万円、優秀作品賞2点15万円、佳作3点10万円、審査委員特別賞3点5万円。
審査委員は、MARU。architecture(マル・アーキテクチャ)代表で千葉大准教授の高野洋平さん、畝森泰行建築設計事務所代表の畝森泰行さん、中川エリカ建築設計事務所代表で慶応大大学院専任講師の中川エリカさん。
チャレンジコンペはこれまで、名鉄蒲郡線西浦駅の待合所、竹島園地のベンチアートで学生の公募案が採用された。
■17日キックオフ
若宮公園トイレのコンペの募集期間は5月17日~6月25日。17日午後1時30分から、同市神明町の蒲郡信用金庫コミュニティホールでキックオフイベントを開き、コンペの概要説明や審査員紹介、パネルディスカッションを行う。
問い合わせは、がまごおり公共建築学生チャレンジコンペ実行委員会事務局(市建築住宅課)=電話0533(66)1133=へ。