設楽署・新城署などが「山岳救助訓練」実施
2025/05/02
民家に貼られていた不審なステッカー
設楽署と新城署などは4月25日、新城市門谷の愛知県民の森で「山岳救助訓練」を行った。両署の山岳救助隊や県警航空隊などの約25人が参加。ゴールデンウイーク中の遭難事故などを想定して山間部での救助技術を高めた。
訓練は、滑落して負傷した登山者から救助要請が入った想定で実施。山岳救助隊が負傷者を見つけて安全な場所へと運び、県警「警察航空隊」のヘリでつり上げて搬送するまでの手順を確かめた。
春になると、奥三河には多数の登山者が来訪。標高の低い山に登る際、軽装の登山者も目立つという。両署管内では昨年1年間、18件の救助要請があった。
設楽署地域課の寺島敬泰課長は「遭難などの非常時を考えた計画を立てて登山していただきたい」と呼びかける。
春先の山間部は昼夜で寒暖差が激しい。
昼間は熱中症の危険があり、薄着で夜間を過ごすと低体温の症状に陥る可能性もあるという。
同署は、遭難を想定して携帯電話の充電器や飲料水などを所持して登山することを推奨する。
また、声が出せない状況でも助けを求められるよう、笛や防犯ブザーを持ち、救助者が見つけやすい明るい服装で入山する対策も求めている。
寺島課長は「迷ってしまうことを考え、なるべく複数人で登山することが望ましい。服装や装備に注意して山岳レジャーを楽しんでほしい」と話している。