三谷小で三河木綿体験教室

映画「わたのまち」登場の鈴木さん指導/蒲郡

2025/05/15

ワタの種に水をやる児童たち(蒲郡市立三谷小学校で)

 地場の繊維産業に触れてもらおうと、蒲郡市立三谷小学校で14日、「三河木綿体験教室」が開かれ、5年生28人が綿花の種をまいた。公開中の記録映画「わたのまち、応答セヨ」に登場する竹島クラフトセンター代表の鈴木敏泰さん(81)が指導した。

 児童たちは鈴木さんの説明を聞いた後、植木鉢に土を入れ、ワタの種を数粒入れると、たっぷり水をやった。「面白い」「ワタができるのが楽しみ」と口々に話した。今後、秋の収穫に向けて世話をすることになる。収穫した綿毛で糸を紡ぎ、機織り機でオリジナルの作品を織り上げる計画だ。

 指導に当たった鈴木さんは「一度体験すれば子どもたちの心に残るはず。伝統をつなぐためにも種をまき続けたい」と話した。児童らは「取れたワタから服はどれくらいできる?」「茎が倒れたらどうすればいい?」「虫に食われたら?」と活発に質問した。

 市は2011年から、小学生向けに教室を開いている。本年度はほかに塩津小が参加する。

 映画は、市の繊維産業の担い手たちを追ったドキュメンタリーで、2日から全国で公開されている。作中では鈴木さんが重要な役割を果たしている。

三河木綿について説明する鈴木さん(同)

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ワタの種に水をやる児童たち(蒲郡市立三谷小学校で)

三河木綿について説明する鈴木さん(同)

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