児童らが高齢者へ声掛け訓練

東田小「認知症よりそいたい」啓発活動で/豊橋

2025/05/27

声かけの練習をする児童たち(東田小学校で)

 豊橋市東田校区の自治会役員や老人福祉施設職員らによる認知症の啓発活動「東田校区認知症よりそいたい」が26日、市内の東田小学校体育館で開かれた。5年生85人と住民ら約40人が参加し、行方不明者への声掛け訓練などを行った。

 このうち認知症サポーター講座で、児童たちはアニメとクイズで認知症の理解を深め、認知症の人に対する手助けの仕方などを学んだ。

 その後、1クラス4グループに分かれて校内を巡り、道に迷った認知症当事者役の人に「どうしましたか?」などと声をかけ、大人の助けを呼ぶ練習をした。

 5年生の大原梓葉さんは「祖母は元気なので、認知症はテレビの中の話だと思っていた。認知症の人のために動ける社会になってほしい」、親族が認知症になったという同じ5年の羽田野歩夢さんは「対応の仕方がよくわかった」と感想を話した。

 この活動は、市中央地域包括支援センター(前畑町)と校区自治会の共催で、2022年から校区の町内ごとに開かれている。今回は5回目で、学校での初の開催となる。

 市長寿介護課の海野聖子専任主査は「高齢者と接する機会自体が少ない子もいる。地域に困っている人がいれば助けるという優しい気持ちを持ってほしい」と話した。

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