豊川市議会で市議4人一般質問
2025/06/11
雨天時に冠水が起きやすい小坂井中学校の西門前(豊川市伊奈町で)
豊川市議会は10日再開された一般質問で、市議4人が通学路や森林整備などの問題を取り上げ、市の考えを求めた。
このうち松下和司氏(とよかわ未来)は通学路について質問。市は2027年度着工を予定している市立小坂井中学校の改築工事で冠水対策を施す計画を明かした。大雨が降ると名鉄伊奈駅側の西門周辺で冠水が起き、生徒の登下校に支障をきたしているが、大江孝一教育長は地下埋設型の雨水貯留浸透槽を設置して排水能力の改善を図り、グラウンドにも土壌改良剤などを活用して水はけを改善させる方針を示した。
また、同校の通学路は比較的短く、道幅が狭い線路も多いことから市内10校の中学校で唯一、自転車通学が認められていない。これについて大江教育長は安全面を考慮した通学許容範囲の設定や駐輪場の設置、通学路での安全確保といった条件を満たせば、自転車通学は可能という認識を示した。
また、堀内重佳氏(同)は市内の森林整備を取り上げた。森林整備の財源として国から交付された森林環境贈与税について、市は昨年度まで6年間の収入合計見込額は1億5671万円で、これまでに上長山町と萩町で合計10・6㌶の人工林の間伐や、中学校への木製下駄箱の導入などに充当してきたと答弁。間伐事業を受注できる事業者が少なく実施面積の拡大が難しいこともあって残金を森林環境保全基金に積み立てており、昨年度末で4569万5000円になっていると報告した。