豊橋市美術博物館/生徒らの力作約70点が並ぶ/15日まで「高師アート」展覧会
2025/06/11
出品した皆さんと宮城さん(右から2番目)
豊橋市の美術愛好家らが学ぶグループ「高師アート」の展覧会が10日、市内今橋町の市美術博物館で始まった。生徒らが約70点を出展している。
このうち小川小夜子さんの力作「落書き」が目を引く。路上の男性アーティストの姿を独特の色彩で表した。具象の表現に心象風景を加え、半具象に仕上げたのが特徴だ。躍動感があり、生き生きした様子が伝わってくる。
白井邦枝さんの「SCRAP」は、スクラップ置き場に捨てられたモノたちを寂寥感(せきりょうかん)いっぱいに描き上げ、原田睦乃さんはイタリアのサンマルコ広場の風景を抽象的に描いた。鮮やかな色彩の上に白を重ねる独特の技法で個性豊かだ。
15日まで。指導した宮城照己さんは「みんなが一生懸命取り組んでおり、力のある人は東京や県の公募展にも出品している。生徒たちの作品を見てほしい」と話している。