東三河地方を代表する芸術家ら一堂に新メンバーらも作品展示
2025/06/25
前列左から森田さん、権田さん、伊藤さん、宮嶋さん、後田さん、鈴木さん(桜ヶ丘ミュージアムで)
東三河地方を代表する芸術家による作品展「第31回郷土芸術家展」が24日、豊川市桜ケ丘ミュージアムの第1、第2展示室で始まった。郷土芸術家展実行委員会が主催し、豊川商工会議所が協賛する。29日まで。
出展作家は、各分野で活躍する6人。後田和孝さんの「陶芸」、宮嶋政穂さんの「現代美術」、鈴木敬三さんの「墨画」、伊藤昌徳さんの「洋画」と、新メンバーの権田拓朗さんの「書道」、森田靖久さんの「絵画」が展示された。
初日の24日は開場式があり、式の後に6人の作家が一人ずつギャラリートークを行い、創作の背景や作品について語った。
権田拓朗さんは漢字のイロハといわれているという中国の「千字文」を出品。書道をアートで表現することの難しさにも触れ、「書道がもっと面白く思える作品をつくっていきたい」と話した。
森田靖久さんは輪廻転生の「転生」をテーマに、命あるものは自然が持つエネルギーで生かされているということを造型的に表現。画材の一部に地元の古い土を使い、「時空を超えたエネルギーを感じ取ってもらえれば」と語った。
今年度の郷土芸術家展は、主催を豊川商議所から郷土芸術家展実行委に移し、再出発の展覧会となった。
創立メンバーで同実行委会長の後田和孝さんは「先輩たちが築いた文化土壌を受け継ぎ、新たな形で芸術振興に貢献していきたい」とあいさつした。