恋路ヶ浜の「パイン棒」寒天ゼリーに/田原
2025/07/05
「パイン棒」をモチーフにしたパイン味の寒天ゼリー
田原市の伊良湖岬・恋路ヶ浜の名物として親しまれてきた「パイン棒」をモチーフにしたパイン味の寒天ゼリーを、地元の伊良湖岬観光協議会(高橋一将会長)が市内の製菓メーカーと協力し、開発した。新たな伊良湖土産として協議会加盟店で販売している。
パイン棒は、皮をむいて串切りにしたパイナップルに割り箸を刺したシンプルな商品。同協議会によると、恋路ヶ浜の飲食店などでは50年以上前から、食後のデザートなどとして提供、販売されていた。
ひそかな名物だったが、近年は価格高騰などで扱っている店舗がわずかとなった上、土産に持ち帰りたいという観光客の声もあったため、同協議会はパイン味の寒天ゼリーを企画した。
寒天ゼリーなどを製造している製菓メーカー鈴木製菓に依頼。果汁と水あめを使い、しっかりとしたパインの味で柔らかくもっちりとした食感の寒天ゼリーが出来上がった。
「恋するパインゼリー」の商品名で売り出し、1袋(180グラム入り)400円(税込み)。寒天ゼリーは懐かしいオブラートに包まれ、パインの模様が入った個包装となっている。袋に貼られたラベルの背景は、恋路ヶ浜と太平洋をイメージしたデザイン。
初回限定300袋で販売し、同協議会加盟の飲食店、宿泊施設の9店と田原市内の道の駅3カ所で取り扱っている。渡邉幹和副会長は「若い人にも『何、これ』と手に取ってもらえれば」と期待する。