【選手権】両者とも譲らず 花田Sが勝利つかむ
2025/07/06
個人賞に選出された(右から)花田Sの鈴木、原田、吉田方の夏目、渡邊=豊橋・カモメ球場で
吉田方は初回、渡邊託土の右越え二塁打などで2点を先制。しかし花田Sはその裏、無死満塁とチャンスをつくり、左打ちの原田翔空(とあ)が振り抜いた打球は右翼フェンスを越えるグランドスラムとなり逆転した。吉田方は2回、長打などで2点を返し4―4の同点とした。終盤は共にチャンスをつくるも得点を奪えず、時間切れで試合終了。抽選で勝利した花田Sの主将、山本真士は「みんなで協力して優勝できた。よく声を掛け合えた」と胸を張った。
壮絶なシーソーゲームとなった。吉田方Bは1点を追う3回、長打とスクイズで2点を入れ逆転。さらに4回には相手の守りのミスにも乗じて5点を奪い、試合を決めたかに見えた。しかし5回裏、高師SBは相手投手の制球難にもつけ込んで4点を返すと、なおも満塁から主将の成宮浄念が左中間へ2点サヨナラ打。成宮は「3連覇がかかっていたので、打って逆転してやろうと思った」と振り返った。
表彰式では豊橋野球協会による個人表彰も行われ、殊勲選手賞には花田Sの原田翔空、敢闘賞には吉田方の夏目羽凰(はお)、打撃賞の1位には花田Sの鈴木陣平、同2位には吉田方の渡邊託土、同3位には吉田方の夏目羽凰が選出された。