体験者の絵画で振り返る/きょうまで豊橋空襲体験絵画展
2025/07/07
にぎわう会場(豊橋市民文化会館で)
1945(昭和20)年6月19日から20日にかけての豊橋空襲を、体験者の絵画で振り返る「あの日を忘れない!豊橋空襲体験絵画展」が6日、豊橋市民文化会館で開催された。開場前から多くの人が集まった。豊橋空襲を語りつぐ会が主催した。
会場には、体験者16人から寄せられた31点の絵画が展示された。2010年に募集された絵画を、節目の戦後80年に合わせて展示した。
燃える豊橋のまちを表した絵から避難の様子、空襲後の思い出など時系列で展示され、参加者は空襲の被害の現状を絵画で追体験した。コメントが添えられた絵画もあり「逃げた妹の服が黄色に光って母が怖がった」「避難後にもらったおにぎりの味が忘れられない」などのエピソードに参加者は当時に思いをはせた。
訪れた高校生は「学校で張り紙を見て来た。絵画だけでは伝えきれない思いがあると思う。体験者のお話を聞き、自ら考え学んで同じ世代の人に伝えたい」と話した。会場では「体験者のお話を聞く会」も開催され、多くの参加者が体験談を聞いた。
展覧会は7日も行われる。