「地域に密着した明るい場所へ」/公証人・宗野有美子さん意気込み
2025/07/07
移転した新城公証役場 (新城市西入船で)
新城公証役場が1日、同市町並から西入船の入船ビル1階に移転した。公証人に就任した宗野有美子さんは「地域に密着した明るい場所にしたい」と笑顔で語る。
公証役場は、法務大臣から任命された公証人が執務する事務所で、全国に約300カ所、県には11カ所あり、東三河には新城と豊橋の2カ所。公証人は、公正証書で契約書、遺言、離婚契約書を作成したり、定款認証で適法な会社を設立したり、任意貢献契約書を作成したりするなど、法律面でサポートする。国の公務である公証事務を担う実質的な公務員だが、手数料収入によって事務を運営する個人事業主の立場だ。
1988(昭和63)年にスタートした同役場の公証人は、宗野さんが5人目。明るい雰囲気を大事にしたという役場内には、地元の画家・伊藤香織さん、浅井瑛子さんらの入賞大作も飾られている。
宗野さんは「書類作成の相談は無料。気軽に足を運んでほしい」と話す。
静岡市生まれの宗野さんは、静岡地方法務局沼津支局に採用された。福島地方法務局次長、名古屋法務局人権擁護部長、前橋地方法務局長などを経て、24年4月から静岡地方法務局長として活躍した。
同役場の業務時間は、平日の午前9時~正午、午後1時~同5時。土・日、祝日休み。問い合わせは、新城公証役場=電話0536(25)7222=へ。