大アサリに代わる名物を

試食会で商品化の可能性探る/伊良湖岬観光協議会

2025/07/09

試食する会員ら(灯台茶屋で)

 不漁となっている大アサリやアサリに代わる貝を見いだそうと、観光地・伊良湖(田原市)の飲食店や宿泊施設などでつくる伊良湖岬観光協議会(高橋一将会長)は、会員対象に貝の試食会を開き、商品化の可能性を探った。

 伊良湖と言えば「大アサリ」と言われ、名物として知られる大アサリ、アサリ。だが、同協議会によると、近年、気候変動や海洋環境の変化から漁獲量は激減し、価格も高値になっているという。

 そこで協議会は、会員の店舗、施設がこれまで取り扱っていなかった地元で水揚げされる貝について知り、商品化を考える機会にするため、試食会を企画した。

 6月30日、会場となった伊良湖町の店舗「灯台茶屋」には、年中とれるホラガイやハマグリ、スダレガイなど7種類の貝が用意された。

 参加した会員の9人は、その場で焼いたり、蒸したりするなどした貝を食べ、味や食感などを確かめた。「歯ごたえがいい」「アサリに比べインパクトが弱いかな」「お酒に合うかも」など感想を口にしながら、価格や調理方法なども考慮し、商品化を考えた。

 会員自身も初めて口にする貝があったほか、「大アサリはキャラ(キャラクター)が確立されているだけに、それに代わるようにするための工夫も必要」という声もあった。

 協議会の渡邉幹和副会長は「会員が個々に取り組むのではなく、全体でやることで盛り上げにつなげ、新たな魅力をつくり出したい」と試食会の意図を説明し、「需要や価格などを考え、会員各店で使いやすい貝を使って商品化につながれば」と期待を込めて話した。

用意された貝(同)

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用意された貝(同)

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