特別企画展会場で全50種類販売/豊橋市自然史博物館
2025/07/09
豊橋市自然史博物館が作った侵略的外来種のトレーディングカード(一部)
豊橋市自然史博物館は、生態系に影響を及ぼす侵略的外来種のトレーディングカード(トレカ)を初めて作った。11日から8月31日まで開催する特別企画展「エイリアンプラント・バスターズ」の会場で全50種類を販売する。トレカを通じて市民に外来種に興味を持ってもらい、発見時の通報と迅速な対応につなげる狙いがある。
トレカは、すでに愛知県内で見つかっているか、近隣県で確認された外来の植物32種類や昆虫13種類の写真や原産地のほか、ともに博士号を持つ植物担当の稗田(ひえだ)真也学芸員と昆虫担当の菊地波輝(なみき)学芸員が書き下ろした解説文を掲載。その生物が自然や農林水産業に与える影響の大きさと豊橋周辺で遭遇する確率を、星の数で5段階評価している。
記載された二次元コードをスマートフォンで読み取ると、県や市の担当部局に外来種の発見を通報できる。
「シークレット」として、研究者などを紹介した5種類もある。
トレカは1パックに5枚入って500円。中身の種類は選べない。1000パックを用意する。
「まん延すると対処が大変」と菊地学芸員は、いかに外来種が厄介な存在であるかを指摘。「早期発見からの迅速な対応が必要なので、市民に興味を持ってもらうことが大事だ」とトレカに込めた狙いを語った。