蒲郡市内14カ所「まちじゅうアール・ブリュット展」開幕/広がる「生の芸術」
2025/07/11
作品とMarieryoさん(蒲郡市中央本町で)
フランス語で「生(き)の芸術」を意味する「アール・ブリュット」。障害のある作家たちのアートを集めた「まちじゅうアール・ブリュット展」が、蒲郡市内14会場で始まった。主催の社会福祉法人楽笑は「街中を巡ってアートに触れて」と呼びかける。入場無料。来年1月30日まで。
アール・ブリュットは、美術の専門教育を受けていない人の表現活動を指し、中でも障害のある人の作品は多くの人の心を捉えている。
楽笑は2017年、アール・ブリュット・ネットワークセンターを設立し、普及に取り組んでいる。小田泰久理事長は「あれよあれよという間に会場が増えた。彼らの感性や才能に触れる場が広がれば」と期待を込める。
会場のうち、中央本町の小池商事のショーウインドーでは、北名古屋市のMarieryo(マリーリョウ)さんの油絵3点が展示されている。ピカソに影響を受け、18歳から画業に入った。自身は統合失調症と診断されたが、絵を描くと苦しみや孤独感が和らぐという。「街なかで自分の作品を見るのは新鮮」と笑顔を見せる。
会場は①ナビテラス②保健医療センター③市役所④中国料理蘭華
⑤三菱UFJ銀行蒲郡支店⑥蒲郡葬具⑦Itoto architects
⑧小池商事⑨山崎屋仏壇店⑩CranesNest⑪楽笑モール
⑫エンジュ堂薬局⑬平野屋⑭渚の交番UMICAN