参院選【立候補者の横顔⑦】

大西雅人候補(社民・新)/「大衆、労働者側沿った政治を」/人生の指針はシャマユーの著書『統治不能社会』

2025/07/11

「大衆、労働者側沿った政治にしたい」と語る大西候補(名古屋市内で)

 レンタルビデオ店で2013年から非正規の従業員として働き始めた。時給は、当時の800円から今では愛知県の最低賃金を115円上回る1192円となった。アップは12年間でたった392円。

 中学、高校のころを思い出す。父はトラック運転手と新聞配達で掛け持ち、母も医療事務とスーパーマーケット従業員のダブルワークで家計を支えた。どちらも非正規雇用。「もう少し稼がなければ」と当時の親の口癖だった。

 「働いてもなかなか報われない」。大企業と富裕層のための政治が続き、非正規雇用者との格差が広がる一方だ。「大衆、労働者側に沿った政治にしたい」と立候補を決意した。

 三度目の選挙に挑む。敗けた北名古屋市議選と衆院選を振り返り、「政治が特定の人たちで決まり不満を感じる。だからあなたに託す」と出会った人との秘話を打ち明けた。

 人生の指針と思っているのが、フランスの哲学者であるグレゴワール・シャマユーの著書『統治不能社会』。格差が生まれ拡大した一端を解説しており、ことあるごとに何度も読み返す。参院選前にも自らに言い聞かせるように読んだそうだ。

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