豊橋署 コンビニ店で特殊詐欺対応訓練
2025/07/19
防犯訓練のようす(セブンーイレブン豊橋中岩田2丁目店で)
豊橋署は18日、豊橋市中岩田2のコンビニエンスストア「セブンーイレブン豊橋中岩田2丁目店」で、特殊詐欺への対応力を高める防犯訓練を行った。県警が今年4月から始めた通報制度「CAT(キャット)」を活用しながら、店員らが利用客を守る意識を高めた。
県警は今年4月1日から、コンビニで電子マネーを購入する客が詐欺被害者の疑いがあった際、店側に迅速な110番通報を促す「CAT(コンビニエンスストア・オール・通報)」を開始。県内全域の店に周知して被害の根絶を図っている。
この日の訓練は、詐欺グループから電子マネーの購入を指示された住民が来店する想定で実施。店員は、携帯電話で通話しながらレジへ来た被害者に用途を聞きながら、110番通報するまでの流れを確認した。
同市内のコンビニ店81店舗が加盟する「豊橋コンビニエンスストア防犯協会」のメンバーも訓練に参加した。店員は、協会が作成した詐欺対策のチェックリストを見せながら被害者を説得。通報先の警官と被害者に通話してもらうなど、同制度を利用した対応を行った。
訓練後に同署員は「コンビニが使われてしまう詐欺の手口は多い。疑わしい際は迷わず通報していただきたい」と参加者に呼びかけた。
同店の矢田恭紹オーナーは「お客さまを説得するのは難しい面がある。通報制度はありがたい」と話す。多忙な時間での対応で業務に影響が及ぶケースや、経験の浅いスタッフが苦慮することもあったという。「店全体でお客さまへの声かけや、通報を徹底していきたい」と防犯意識を高めた。