田原で元県警剣道特練員から指導/県立3高校と中学1校の剣道部が合同合宿
2025/08/01
谷さん㊨のアドバイスを聞く生徒たち(田原市渥美運動公園体育館で)
豊橋や田原市内にある豊丘、豊橋南、渥美農業の県立3高校と豊橋市立東陽中学校の剣道部が、田原市渥美運動公園体育館で合同合宿に臨み、稽古に汗を流した。
豊丘剣道部OBでつくる「豊丘振武会」が例年、後輩のために行っている夏合宿だが、今年は会員の伊藤謙一さん(61)が渥美農業剣道部の非常勤講師を務めていることから合同合宿を呼びかけ、4校約50人が参加した。
7月25、26両日に行われ、初日は愛知県警剣道特練員として10年活躍し、今春から豊川署に勤務する谷亮太さん(33)=錬士6段=を一日講師に迎えた。
生徒たちは、基本を中心に試合形式の地稽古に取り組み、懸命に竹刀を振った。「前向きに取り組んでいて、こちらも熱が入ります」と谷さん。「自分の剣道を何か伝えられればと引き受けました。教えることで自分の剣道を見直す時間にもなります」と話す。
中学生の時から剣道をしている渥美農業2年の男子生徒は「一本一本が分かりやすく、イメージがわき、いい稽古になりました」。小学生から剣道を続ける豊橋南2年の女子生徒も「普段と違う学びがあり、ためになります」と言い、豊丘の男子生徒は「教えられたことをすぐ実践に移せました」と話した。
谷さんは「小さなことの積み重ねが、いつか大きくなります」と日々の稽古の大切さを生徒たちに呼びかけた。