ベトナムで開催11月のフードエキスポ参加計画/豊橋商生徒が渡航費の一部をCF挑戦
2025/08/02
準備を進める生徒たち
先輩が開発した商品を海外で売り込みたい―。県立豊橋商業高校グローバルビジネス科グローカルコースの3年生9人が、11月にベトナムで行われる「ベトナム フードエキスポ2025」への参加を計画した。9人の航空券と燃油サーチャージ代の一部をクラウドファンディングで集めようと挑戦している。
課題研究の授業の一環として、豊橋市のつくだ煮製造「平松食品」と開発した炊き込みご飯のもと「お茶碗さん梅(おちゃわんさんばい)」を海外に打ち出すことが目的。米を食べる共通の文化がある東南アジアに売り込むため、同社が出展するフードエキスポでPRしようと考えた。11月13日から16日まで滞在し、フードエキスポの会場で参加者に声かけなどして売り込みを行うほか、スーパーマーケットでの研修も計画中だ。
クラウドファンディングは、ローカルクラウドファンディング「OCOS」で、目標金額は45万円。目標金額に達しなくてもフードエキスポには参加する予定だという。
生徒がPR用の画像や返礼方法などを考え、クラファン側と擦り合わせながら準備を進めてきた。リーダーの滝川稜馬さんは「クラファンの担当者が求めるリクエストに応えるのが大変だった。スケジュールが厳しく難しい作業だったが、皆で力を合わせた。現地では簡単な英語と身ぶり手ぶり、そしてスマイルで多くの人に商品をPRしたい」と意欲を見せた。
豊橋商業高校では2019年から平松食品とのコラボを実施しており、昨年の3年生が「お茶碗さん梅」を開発した。サンマのつくだ煮と梅を組み合わせた炊き込みご飯のもとで、「東三河の食文化を世界でバズらせたい」とフードエキスポへの参加を決めたという。平松食品の平松大地専務取締役は「ご飯に合うつくだ煮はアジアでも受け入れられやすい。生徒たちには会場で戦力になってもらいたい」と期待している。