父親が語る松井蓮太朗の成長 ㊦/今秋のドラフト候補に期待高まる
2025/08/08
萩本監督の指導で成長した松井蓮太朗
中学卒業後、進路は髙橋大喜地と同じ地元の豊橋中央を選んだ。豊橋中央は投手王国だった。内山京介や小栗遥大、前島史弥ら県内屈指の好投手がそろい、先輩たちをリードしていたのが女房役を務める松井蓮太朗だった。1年生からレギュラーに抜擢されて守備の要を担った。
◆昨夏の杜若戦
父・満輝さんは、息子の変化を感じ取っていた。萩本将光監督の指導により「毎日の食生活、野球の技術、精神力、考え方が変わった」と話す。そして、何より大きかったのが昨夏の準々決勝。豊橋中央は5回戦で松井が右足を骨折し杜若に完敗、松井はベンチで悔し涙を流した。
この夏、杜若との再戦では「試合前から誰より気合が入っていた。思い入れの強い試合で『オレが決めたい』と言っていた」と同点で迎えた8回1死満塁から勝ち越しの適時打。これで勢いに乗った豊橋中央は愛知の頂点へ駆け上がった。
今秋のドラフト会議では、高卒捕手として指名への期待が高まる。中日ファンの満輝さんは「どの球団でも、選んでもらえるだけでうれしい。厳しい世界なので応援したい」と話した。