侵入盗など夏休み中の被害を懸念/田原署が防犯対策呼びかけ
2025/08/10
注意を呼びかける小久保課長(田原署で)
田原市内で今月上旬、住宅への侵入盗被害や鉄製のグレーチングが盗まれる被害が相次いだ。今週末から長期休暇となる人が多くなり外出する機会が増えるとみられ、田原署は防犯対策を呼びかけている。
今月1日から5日にかけて、いずれも神戸町の住宅2軒から現金を盗まれる被害が発生した。1軒は家人が数日間の留守中に侵入された空き巣の手口。5日に被害が発覚した家屋は、住人が在宅中に室内からカバンと現金を奪われた。
いずれも無施錠の窓から侵入されている。今年に入り、市内では7月末までに侵入盗被害が計11件起きている。同署生活安全課の小久保晴由課長は「施錠を徹底し、帰省や旅行する際は長期不在であると分からないよう、玄関や室内に明かりをつけるなどの対策を取ってほしい」と呼びかける。
また5日までに和地町と神戸町、六連町の路上の側溝などに設置された鉄製のグレーチング4枚が盗まれた。市内では7月末までに同様の被害が計11件あった。犯人は車両を使って持ち運び、転売目的で犯行を重ねているとみられる。
市内では空き家への侵入盗被害も発生。お盆の時期は、数カ月ぶりに帰省して空き家の状況を確認に向かう市民も増えるとみられる。署は、物置として利用せずに雨戸を閉めておくなどの対策を推奨している。
各犯罪は人通りの少ない場所など市内全域で起きており、犯人が下見している可能性も高い。小久保課長は「不審な人物や見慣れない車を目撃した際は、署に通報して情報提供していただきたい」と話している。