ダム建設担うスリランカ人たち/設楽町
2025/08/16
カレーなど振る舞った(設楽町で)
設楽ダム建設に当たるため、設楽町田口で暮らすスリランカ人たちが14日午後、地区のグラウンドでクリケット大会を開いた。夜まで真剣勝負を繰り広げた一方、得意のカレー料理などを会場に持参し、見物に訪れた住民らに振る舞った。
共同企業体(設楽ダム本体JV)の協力会社である冨島建設(大阪市)の従業員で、JVの宿舎で生活する。約40人いて、日本語の通じる人が多い。健康維持のため金曜夜にバレーボール、日曜には野球に似たクリケットを楽しんでいる。
大会は、工事が盆休みとなるのに合わせて企画した。開会式では、選手全員が手を合わせて仏教の祈りを捧げ、両国の国旗掲揚も行った。
2チームに分かれて1試合を戦い、クリケットの流儀通り、食事休憩を挟みながら進行。
料理は日本人向けに辛みを抑えたスリランカカレーや、ココナツを使ったクレープ風の菓子を宿舎で調理し、持ち込んだ。
住民を招くチラシ掲示は遅くなったものの、近所の人を含め20人ほどが立ち寄り、料理やクリケットのことを話題に交流した。
加藤大将さん(43)は、用意された解説冊子を読みつつ観戦。「見るのは初めて。動きの激しいスポーツですね」と興味が湧いたようだった。
ワジラ・スミスさん(49)は「地元の人と知り合いたいし、一緒にバレーやクリケットをしてみたい。クリケットのルールは教えます」と笑顔を見せた。