クールシェアスポット増加中

豊橋市/熱中症対策で広がる民間協力/県内トップクラス カギは「立ち寄りやすさ」

2025/08/16

新たにクールシェアスポットに指定されたクオール薬局豊橋東店(提供)

 豊橋市は、市民が夏の暑い日に涼しさを共有できる「クールシェアスポット」が愛知県内でも多くある自治体だ。記録的な猛暑で、その重要性が叫ばれる熱中症対策に向けた体制づくりを、民間企業の協力が支えている。

 市は7月19日付で、薬局を全国展開する「クオール」と連携協定を締結。これにより、市内にあるクオール薬局の豊橋東店(吾妻町)、豊橋南店(南大清水町)、豊橋店(八通町1)、豊橋岩屋店(岩屋町)が、新たにクールシェアスポットに指定された。受け入れ人数は各店舗10人。

 クールシェアスポットには冷房設備があり、暑い夏の時期に休憩できる場所として市民に開放される。クールシェアスポットは「熱中症特別警戒アラート」が発令された場合にクーリングシェルター(指定暑熱避難施設)になる。これは気候変動適応法に基づく措置だ。

 市によると、今回の追加指定で市内にある民間のクールシェアスポットは55カ所になった。校区市民館など公共施設で指定された87カ所と合わせると142カ所。今年4月時点で県内で指定施設が100カ所を超えていたのは、豊橋と豊田、名古屋の3都市だけで、豊橋市はトップクラスに位置している。民間からの協力が多くあり、特に豊橋信用金庫や豊川信用金庫の支店が数を押し上げているという。

 市環境政策課の五藤尚美課長補佐は「クールシェアスポットが多いのは、市民が立ち寄りやすい場所が増えているということ」と熱中症対策での意義を強調。厳しい暑さが続く中で、まだ指定を受けていない民間企業にも無理のない範囲で協力してほしいと呼びかける。

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