地元企業訪問「オープンファクトリー」
人材育成に注力 社員技能工の平均年齢は30歳
2025/08/25
タイル工事現場の見学(提供)
豊橋市東田中郷町のタイル販売・施工「菅沼タイル店」には8月20日、県立豊橋工科高校建築科1年の夏目ひよりさんと小笠原杏子(あんず)さんの2人が訪れた。
菅沼タイル店は、1958年に創業。91年に現社長が入社、94年に就任すると、パソコンによる業務効率化や人材育成に力を注ぎ、若手技能工の育成、社員化に取り組んだ。従業員数は21人で、社員技能工の平均年齢は30歳と若い。
この日、生徒たちはまず、豊橋駅周辺の建築中のマンションでタイル工事現場を見学。その後会社に戻り、菅沼誠社長が副会長を務める全国タイル業協会のパンフレットを使い、「耐火・高耐久・対候性に強く、自然素材に近い」というタイルの特長やタイル貼りの仕事についての説明があった。
協会では、「INAX建築技術専門校」で、全国の加盟各社の新入社員たちがタイル貼りの技術を学ぶ。2024年の技能五輪全国大会では、同社の福井大翔さんが、「タイル張り」部門で金賞を受賞した。
菅沼社長は「担い手不足の中、人を育て、誰もが活躍できるよう、業界全体が変わっていかなくては。先頭に立ち、新しい発想で業界を背負っていってほしい」と力を込めた。
夏目さんは「安全第一で責任感を持って楽しく仕事をしていることが伝わった」と感想を話した。