幻想空間に迫力の響き

はるかのひまわり〝子孫〟バックに設楽原古戦場跡で和太鼓演奏会/長篠陣太鼓

2025/08/25

ヒマワリをバックに演奏するメンバーら(新城市大宮で)

 新城市大宮の設楽原古戦場跡で23日、「真夏の夜の和太鼓演奏会」が開かれた。「はるかのひまわり」の子孫の花が展示され、和太鼓チーム「長篠陣太鼓」が勇壮な演奏を披露した。

 古戦場跡には、地元「設楽原をまもる会」が整備・補修している馬防柵がある。そこに、阪神・淡路大震災で被災した神戸市の少女の自宅跡地に咲いた「はるかのひまわり」がルーツの80プランター、210本のヒマワリが並んだ。栽培したのは有教館高校・同校作手校舎の高校生ら。ヒマワリや演奏者らが、トヨタの水素自動車からの電源を使って、ライトアップされた。災害想定時の電源確保の認知のためトヨタが協力し、水素ファクトリー統括室の保高修主任も駆けつけた。

 暗闇の中に浮かび上がったヒマワリをバックに、15人のメンバーが「長篠合戦太鼓」「出陣太鼓」など5曲を演奏した。この地での夜間の演奏は初めて。集まった住民らは、幻想的な景色の中での迫力ある響きに魅了されていた。

 この企画は、ヒマワリ栽培を通じて防災などを呼びかける市内の有志「花いっぱいプロジェクト」が行った。紙谷充昭代表は「阪神淡路大震災から30年。ちょうど長篠・設楽原の戦いから450年に当たることからここでのイベントを考えた」とし「これからも花を使った防災活動、まちづくりを進めていきたい」と話した。

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