西の風

単独乗務頑張ります!/岡崎市・外国出身バス運転士デビュー

2025/08/26

単独乗務に臨む鈴木さん(岡崎市鴨田町で)

 岡崎市と名鉄バス株式会社(名古屋市中村区)、株式会社エガオグループ(岡崎市羽根町)が進める日本語を母語としない人に向けたバス運転士の養成プロジェクトで、第1号となる運転士がこのほど、岡崎市内で単独乗務を開始した。

 プロジェクトは公共交通の確保と維持を見据えた人材確保を目的に、昨年4月に始動した。同市は運転士の生活面の支援や広報、エガオグループは人材あっせんや日本語教育、名鉄バスは免許取得支援や安全教育などをそれぞれ担当する。市内への永住促進を図る狙いもある。

 プロジェクト初の運転士となったのは、ブラジル出身の鈴木健次さん(39)。昨年11月から3カ月間、エガオグループ運営の日本語学校で運転士向けの教育プログラムを受講。今年2月に名鉄バスに入社し、バスの運転に必要な「大型自動車第二種免許」の取得や接客技術を学ぶなどした後、7月23日の社内検定で合格して〝独り立ち〟した。

 7月29日から同市内の路線で単独乗務に当たっている。担当するのは同社岡崎営業所(明大寺町)に近く、比較的走りやすい路線。8日には関係者向けに乗務する姿を披露し、「運転はまだ緊張するが、お客さまを無事に目的地まで送れるように安全運転に努めたい」と語った。

 名鉄バスによると、同営業所では現在、プロジェクトでは2人目の参加者となるベトナム人男性が研修を受けているという。同社の瀧修一代表取締役社長は「エガオグループとの連携を深めて、取り組みを定着できるように頑張りたい。一人前として育ってくれれば」と期待を込めた。

まつりのフィナーレを飾った味噌六太鼓担ぎ上げ(岡崎市籠田町で)

猛暑に勝る熱気で観客ら沸かす/岡崎城下家康公夏まつり盛況

 岡崎城下家康公夏まつりが9、11の両日、岡崎市内で開かれ、猛暑に勝る熱気で観客らを沸かせた。

 11日は伝馬通りを交通規制し、味噌(みそ)六太鼓担ぎ上げなどが行われた。八丁味噌の仕込み桶(おけ)を使って制作された直径約2㍍の味噌六太鼓。長さ12㍍の担ぎ棒4本や太鼓を載せる台座などを含めた総重量は約2㌧だが、集まった有志の男性たちが力を合わせて担ぎ上げると、歓声が上がった。

 また、子どもの成長を祝う「竹千代みこし」みこしと盆踊りのコラボレーションもあった。渡辺民謡会が生演奏する中、やぐら代わりとなる竹千代みこしの周囲を浴衣姿の参加者が回りながら岡崎音頭などを踊った。NHK大河ドラマ「どうする家康」を機に流行したえびすくい音頭の企画も盛り上がった。

 9日はイオンモール岡崎(戸崎町)で実施され、味噌六太鼓の誕生秘話や歴史トークの後、味噌六太鼓を囲んだ盆踊りや竹千代みこしの店内巡行があった。買い物客らは巨大な太鼓や子どもが乗ったみこしに興味津々だった。

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