10月の新城市長選/「新城の『三宝』守り活用する挑戦を」/元参政党の現職市議 無所属で
2025/09/06
市長選に向け意欲を語るカークランド氏(新城市で)
任期満了に伴う新城市長選(10月19日告示、同26日投開票)に向け、同市の市議会議員、カークランド陽子氏(51)が5日に市内で記者会見し、無所属で立候補すると表明した。「新城の『三宝』である自然、歴史、人をしっかりと守り、活用する挑戦をしたい」と意欲を語った。
市政の現状については「挑戦とリーダーシップが足りていない。残念ながら、この4年間でそういったものが見えてこなかった」と指摘した。
施策の具体例としては「有機農業の産地づくりに市が旗を掲げて取り組む。移住者が増えている先進地もある」などと語った。マニフェスト(公約)は改めて発表する方針だ。
カークランド氏は2021年10月の市議選でトップ当選し、現在1期目。学校給食のセンター方式移行を前に市へ市民説明会の開催を訴えたり、有機農業推進を求めたりしてきた。
参政党公認で活動した後、8月末に党を離れた。「外国人問題などをしっかりと訴えてくれていたことに共感した」とする一方、「市長には国政と関係ない事柄もたくさんある。市民の代表になるということで、無所属という決意をした。党の推薦や応援はない」と述べた。
会見には支援者や一部の市議が集まったほか、参政党県支部連合会広報部長も立ち会った。
カークランド氏は千葉市生まれで、日本大学農獣医学部卒。英国人の夫との結婚を機にロンドンへ移住し、現地で商社勤務や出産を経験。15年に父の出身地である新城市に移住した。
新城市長選は市議選と同じ日程で行われ、これまでに現職の下江洋行氏が出馬を表明済み。10月7・13日には、立候補予定者による公開政策討論会が市条例に基づいて開かれる。