28日まで竹島水族館で企画展
2025/09/10
単独飼育されている生き物を集めた展示(蒲郡市竹島水族館で)
訳あって1匹だけで水槽に入れられている生物を集めた企画展「ぼっちですが何か?」が、蒲郡市竹島水族館で開かれている。28日まで。
展示されているのは、トウアカクマノミ、イシダイ、コトヒキ、オニダルマオコゼ、まだら模様のニホンウナギの5種類。
通常は複数の生き物を同じ水槽で展示するが、攻撃的だったり、食欲が旺盛すぎたりといった理由で隔離され、「ひとりぼっち」で飼育されている。
イソギンチャクと共生するトウアカクマノミは、赤い頭と白い線が鮮やかで、見栄えがする一方、気性が荒く、仲間を攻撃する「ケンカ番長」として恐れられている。館のバックヤードで1匹だけの生活を送っている。
しま模様が特徴的なコトヒキは「鱗食(りんしょく)」といって、海底に落ちているうろこを食べる習性があるが、この個体はほかの魚のうろこをはがしてしまうため、やむなく単独飼育となった。
担当飼育員の酒向穂さんは「水槽に1匹だけで寂しそうに見えるかもしれませんが、実はストレスがなく長生きできる方法。表に出ることが珍しいので、この機会にぜひ見てください」と話す。
開館時間は午前9時~午後5時。年中無休。
入館料は一般1200円、市民は500円。