地元企業訪問「オープンファクトリー」
豊橋から世界を相手にするものづくりを体感
2025/09/10
研削砥石や製品について説明
超精密切削・研削加工を手がける大羽精研(豊橋市寺沢町、若林謙一社長)は、8月27日にオープンファクトリーを開催し、豊橋工科高校の生徒2人が参加した。
冒頭の会社案内で、総務課の鈴木秀和さんは「スマートフォンや自動車など、現代の生活に欠かせない電子機器の中心的な存在である半導体。その半導体をプリント基板に取り付けるロボットの心臓部ともいえる、とても重要な部品を作っている」と話し、「これらの部品は、世界でもトップレベルの企業に届けられおり、日本のモノづくりが世界を支える一翼を担っている」と説明。「普段の生活で目にする機会はほとんどないが、実は世界の最先端を支えるために、当社の高精度な加工技術が幅広く活用されている」と加えた。
見学は検査室からスタート。最新鋭の測定機が導入されており、世界レベルの精度保証を可能にしていると説明した。その後、各工場を移動し、あらゆる超精密加工に対応するための加工設備がそろっていると案内。「加工から組み立て、検査までの一貫体制により『大羽精研に任せれば安心だ』という信頼をお客さまから得ている。今後も他社にはできないような難しい仕事にも挑戦していきたい」と語った。
締めくくりはレーザー加工体験。生徒たちは好きな文字をパソコンに入力し、黒アルマイト処理されたアルミ板に、入力した文字をレーザーで削り出す加工を体験し、お土産として持ち帰った。
参加者の岡本想慈さんは「自分たちが使うスマホが、さまざまな工程を経て作られていること、その中に地元企業の技術が関わっていることを知って驚いた」と目を輝かせた。