新城で「映画音楽コンサート」/観衆530人が魅了/案内役に俳優・辰巳氏
2025/09/17
観衆から大きな拍手を受ける(新城文化会館で)
東海地域で活躍する愛知室内オーケストラの「映画音楽コンサート」は15日、新城文化会館大ホールで開かれ、観衆530人を魅了した。
コンサートでは、「青春の日々を彩った名曲集」と題し、映画音楽16曲が披露された。「2001年宇宙の旅」~ツァラトゥストラはかく語りき~、「ティファニーで朝食を」~ムーン・リバー~、「ゴッドファーザー」~メインテーマ~、「風と共に去りぬ」~タラのテーマ~などが演奏され、観衆は映画の情景や青春時代を思い出しながら楽しんでいた。
俳優の辰巳琢郎氏が案内役を務め、映画を見た頃の思い出を交えながら作品を紹介した。会館入り口フロアには、とよはしまちなかスロータウン映画祭実行委員会顧問の佐々順一郎さん提供の映画大ポスター18枚が展示された。辰巳さんは「貴重なポスターを見るだけでも価値がある」と語った。
演奏が終わると拍手が鳴り止まなかった。岡崎市から来た老夫婦は「映画音楽と聞いて飛んできた。素晴らしい演奏だった」と話し、市内60代の男性は「映画の世界に浸れた。ソロ演奏が心に響いた」と語った。
理事で事務局長の川口雄大さんは、観衆の反応を見て「日頃はクラシックの演奏が多いが、多くの皆さんに知っていただくには映画音楽も良いと改めて思った」と述べ、「初の新城開催だったが、チャンスがあれば今後も開きたい」と話した。
休憩中には指揮の永峰大輔氏が「ツーリングでこちらに来ることがある」と話し、湯谷温泉にお気に入りの旅館があるそうだ。