振り込む前にまず相談を/豊橋署と防犯少年団
2025/09/29
豊橋署は27日、豊橋市前田南町1の家電量販店「エディオン豊橋店」で、特殊詐欺被害防止を呼びかけるキャンペーン活動を行った。同市新川小学校の児童による「防犯少年団」メンバーと協力して来店者の防犯意識を高めた。
同校5年生8人は店舗入り口で詐欺の手口や対策を記した啓発チラシを配布。パトカーにも乗車して同校区内で広報活動も行った。
メンバーはパトカーのスピーカーで「おじいちゃんやおばあちゃんから、お金をだまし取ろうとする詐欺が増えています」や「警察や役所の人を名乗ってお金を振り込むように言ってくるのは詐欺。必ず家族や友達に相談してください」などと校区の住民に訴えて回った。
メンバーの内藤汐里さん(11)は、祖父母が近くに住んでおり詐欺に注意するよう伝えているという。「誰もが自分の身近に危険があると考えて生活してほしい」と話した。
豊橋市内では今年、8月末時点で特殊詐欺により約1億6000万円の被害が発生。今月には、市職員を名乗る者から「医療保険の還付金がある」などの電話を受けた市民が約538万円をだまし取られる被害も起きている。
署員はこの日、固定電話へ海外からの着信を拒否する手続きを行うコーナーを設け、市職員は補助金で「詐欺対策電話」を購入できる制度を周知した。