定例会見で長坂豊橋市長が陳謝
2025/09/30
定例会見の冒頭に起立し頭を下げる長坂市長㊥ら(豊橋市役所で)
豊橋市の長坂尚登市長は29日の定例記者会見で、26日に閉会した9月定例市議会で複数の2024年度決算が不認定になったことについて陳謝した。
冒頭、稲田浩三、島村喜一両副市長と起立した長坂市長は「市民に深くおわび申し上げる」と頭を下げた。「二度とこのようなことがないよう、徹底して再発防止に取り組む」と述べた。
市の26日の発表によると、昨年度に市が発注した修繕や工事などの少額随意契約で、見積もり合わせをしない不適正な事務処理が971件判明。同日開かれた市議会の本会議では、こうした契約規則違反が問題視され関連する決算議案は不認定とされた。
会見で長坂市長は、件数の多さや処分対象が31課と広範にわたることから、不適正事務は24年度にとどまらず「市として常態化していたと判断している」との認識を示した。「非常によくないことだ」と語り、決算の不認定を「重く受け止める」とした。
市によると、地方自治法では決算議案が議会で否決された場合、再発防止策など講じた措置の内容を市は議会に報告し、公表するとしている。