ラリー選手が舞台裏語る

「WRCを楽しむ会」に町民ら集まる/設楽町

2025/10/03

大会に持参する用具などを示す安藤さん(設楽町役場で)

 自動車競技の世界ラリー選手権(WRC)「ラリージャパン」を来月に控え、設楽町は1日夜、ラリー選手を役場に招いて「WRCを楽しむ会」を開いた。町民、町職員ら20人強が集まり、ラリーの舞台裏とも言えるエピソードに耳を傾けた。

 全日本ラリー選手権で各地を転戦する安藤裕一選手(47)=豊田市=が講師を務めた。競技ではもっぱら、助手席からドライバーを補助するコ・ドライバー(コドラ)を務める。

 安藤選手によると、コドラの仕事は「スケジュールやルートの管理」「SS(競技区間)でペースノートを読む」「情報収集」の三つだ。

 ペースノートは道路の形状、カーブの向きや大きさ、走行ラインなどを事細かに記したもの。試走のときドライバーから伝えられる内容をコドラが書き留め、本番では逆にドライバーへ矢継ぎ早に伝えていく。

 競技中はしゃべり続けることになるから、自分がいつ息継ぎするかも書き入れる。「喉が商売道具」なので、風邪などで声をからさないよう普段から注意している。

 安藤さんは、翌2日には大会のため愛媛県へ向かうといい、スーツケースを開けてヘルメットなどの中身を見せてくれた。衣類は下着や靴まで難燃性のものを着るよう規定されているそうだ。

 設楽町と新城市では11月7日、ラリージャパンの競技が行われる。会に参加した町内の金田精一郎さん(59)は「11月に向けてドキドキしてきた。迫力のある走りを間近で見られる」と話した。

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